10代、20代で入れ歯を選ぶ理由

10代、20代で歯を失ってしまったとき、入れ歯を選ぶべき3つの理由

入れ歯10代、20代といった若い時に歯を失ってしまう場合、例えば事故などで失う方もいらっしゃいますが、最近原因の1つとして増えているのが、歯周病です。歯周病は歯の土台となっている歯茎の状態が悪化することで、歯が抜けてしまう病気です。若くして歯が抜け始める原因になります。

虫歯を放置したことが原因となることも少なくありません。虫歯が歯の神経まで到達した場合、骨髄炎などに波及する恐れもあるため抜歯しなくてはなりません。歯ぎしりが原因で歯が破損してしまうこともあります。無意識に歯ぎしりをするクセのある方で、刺激によって歯の根っこ部分にまで亀裂が入ったり破折したりしてしまうため、場合によっては抜歯をします。

いろんな原因はりますが、若くして歯を急に失うことになってしまったら……、「食事は今までどおりにできるの?」「人前で笑うのが恥ずかしい」と不安な気持ちでいっぱいになるでしょう。だからといって、歯が抜けたのをそのまま放置してしまうのは、なおさら危険です。不安を解消し、きちんと治療するためには、どうすればいいのでしょうか。

インプラントは高そうだし、ブリッジは歯を削らなきゃいけないし、特に10代、20代と若ければ、成長や環境の変化で口の状況にも変化が起こるかもしれない。そんな方に、ぜひおすすめしたいのが入れ歯なのです。入れ歯を選ぶべき3つの理由をご紹介します。

1費用負担が少ない

材料によっては保険適用外もありますが、一般的に入れ歯は保険適用です。インプラントに比べても安いので、金銭面の負担も軽く、すぐに失った部分の修復をできます。

2手術不要でリスクが少ない

インプラントですと外科手術が必ず必要ですし、術後にインプラント周囲炎などが起こるリスクもあります。その点、入れ歯は手術も不要ですから、それに伴うリスクもありません。

3健康な歯を削る必要がない

失った歯の両隣の歯を連結して人工歯を作るブリッジは、インプラントよりも安価で手術も不要ですが、両側の健康な歯を削って装置を付けなければなりません。部分入れ歯なら、隣の歯の根元に金具を固定して装着するため、健康な歯を削る必要がなく、周囲の歯への影響も最小限で済みます。

そもそも10代はインプラント治療ができない!

10代歯根が完成するのは16歳前後ですが、歯を支える顎の骨は20歳くらいまで成長すると言われています。顎の骨がまだ成長している時期にインプラントを埋め込んでしまうと、顎は成長してもインプラントの位置が変わらないため、歯のズレ、咬み合わせのズレが発生してしまうのです。どうしてもインプラント治療がしたいという方でも、施術可能な時期が来るまでは、ブリッジや入れ歯での治療を選択することになります。

それでも不安!初めての入れ歯について、ありがちな3つの疑問を解決

1入れ歯をしているってバレそう

入れ歯の形や大きさが自分の天然歯と微妙に異なると、外から見た時に印象が違って見えることがあります。また、入れ歯をつけるとその部分の筋肉が衰えてしまうので、顔の左右のバランスが変わってしまい「顔が違って見える」と感じる方もいるようです。しかし、最近は技術の進歩が進み、さまざまな入れ歯が開発されています。保険適用の入れ歯はどうしても厚みがあり、歯の材質も豊富ではありませんが、自費の入れ歯ですと、見た目にもバレる可能性は低くなるでしょう。周囲にバレるのでは、顔が変わって見えるのではと不安な方は、材質や治療後の見た目、審美性などの説明をしっかりと理解し、自費の入れ歯も視野に入れて選択するようにしましょう。

2取り外しが面倒そう

施術後すぐはどうしても違和感があるかと思いますが、すぐに慣れますので安心してください。装着、着脱するのもコツがあります。ポイントを抑えれば、そこまで難しくありません。逆に簡単に取れやすい入れ歯だと、返って食事中や会話中に外れてしまう可能性があります。外れにくいということは、それだけしっかりと密着して口に合っている証拠です。

3金具が外から見えそう

最近は入れ歯製作の技術も進化し、さまざまなタイプの入れ歯が登場しています。なかでもおすすめしているのが、「ノンクラスプデンチャー」です。金属のバネを使わずに、歯茎と同じ色合いのバネを使って、義歯を固定します。審美性が高い、部分入れ歯です。